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○ 第1回フィランスロピー研究会

(2009/04/02現在) 

日 時:2008年7月12日(土)午後1時半より
場 所:九州産業大学経済学部N920番教室
内 容:1時半~2時45分まで:科研費メンバーによる自己紹介と打ち合わせを行う
    3時~5時半:下記の要領にて研究会を行う
報告者:クリステル・エリクソン(Christer Ericsson)
    メーラルダーレン大学(Malardalens hogskola, Sweden) 教授
論 題:「スウェーデンにおける市民的公共性とパターナリズム」
討論者:古谷大輔(大阪大学世界言語研究センター准教授)
    高田 実(九州国際大学経済学部教授)

概 要:
科研費メンバーによる打ち合わせの結果、各国でフィランスロピーの概念が相当異なることがわかったので、次回は、岡村と高田が英国について、フィランスロピーの定義と研究状況に関する報告を行うことになった。

 エリクソン教授の報告において指摘されたのは、スウェーデンにおいては、ミドルクラスはごく少数であり、大多数がワーキングクラスからなる社会である。しかも、伝統的なパターナリズム的風潮が色濃く残っており、いわゆる、近代的な市民階級が闊歩する社会ではない。むしろ、パターナリズム主導によって近代化がもたらされた、ということであった。

 社会のあり方が異なることが、各国のフィランスロピーの実態を異にさせていること、また、時代によっても相当な変化、相違が考えられることを、改めて銘記させられた。