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2008年12月13日(土)
世の中どうなるのでしょうね

以前、文部科学省から地方に出向してきた公務員の人にこんな話を聞いた。
「本庁の係長以上の人は、人の「顔色」を見る能力がある。」

それは、
ご機嫌伺いができるという意味ではない。
文字通り、「顔色を診断する能力」のこと。
本庁での忙しさは、並大抵じゃない。
文字通り、寝る間もない。
なので、風邪など体調の悪い人も、普通に働いてもらわないと仕事が回らない。
係長は、部下の顔色を見る。
顔色が、赤いうちは、まだ大丈夫。

赤を経て、青、そして、どす黒くなる。
それ以上いくと危ないから、
うまく見計らって言う。
「家に帰っていいよ」…。


私はこの話を聞いたとき、
この人たちは、こんな非人間的な生活になることを知っていて、
幼い頃から東大を目指して頑張ったのだろうかと、
同情を禁じえなかった。
正直、自分が東大なんか行かなくて心底良かったと、思った。

今、世間では、派遣の首切りなど、これからの私たちの生活はどうなるのだろうというニュースが続いている。
けれど、本気で解決しようと思ったら、解決できない問題は、ないのではないか。
省庁の役人の方々、そのまた上の、政治化の方々。
社会を動かしている人たちが、本気でないだけではなかろうか。

なぜ本気でないかと言うと、
並外れた、苦労、きつい生活をしていると、
「がんばるのが当たり前」「落ちこぼれている人は、がんばっていない人」みたいな
感覚になるから、ではなかろうか。
生きていくのにこんくらいの苦労はつきものだ、という…。

2008年11月30日(日)
気が済みました

本たった2冊勉強しただけの分際で、
さんざん、皆様方の手を観を見せていただいている。
それなのに自分は一度もちゃんと観てもらったことがないなんて、まずいんじゃなかろうか。
ということでスピリチュアリティのマーケット、「福岡すぴま」に出向き、手相を観てもらうことに。

「えーこの指や手の形は水の手型といって、人から影響を受けるという意味がりますけれど、(線は)その逆の男性的なところが強いようで。一見、人から影響を受けているようで、実は自分が一本貫いて影響力を出していて、相手からの反応を受け取って自分が勉強しているんですね。」

そっ…そうですね。

「目が悪いですね。ここに丸いの(島)がある人は8割方、目が悪いですからね」
「教える、説明するといった適性が強いけれど、自信がない部分があるので強くは言わないようですね」
「相当、情報を発信していこうという気持ちが強いですね」
「思い立ったらすぐ行動する。一方で入り込んで考えることも苦にならないですね」
「広い意味の自己チューであるからこそ、他人を認め、人を受け入れる幅がありますね」
などなど…。

結局のところ、「かなり相反するものが入っていて、極から極へ幅が広いので、全然違う生活したら以前何やってたか思い出せないぐらい変えられる人ですから」とのことで、
しまいには、「できない仕事はできないと断って」たいがいにしておかないと嫌になっちゃって全然違う生活始めますよ、という意味のことを言われ、
なんだかカウンセリングのようなことに。

………………。

おそるべし手相。
はっきり言って当たってる。
この人、普通の若いお兄ちゃん風なのに。


手相の勉強と言う意味では、
本で読んだのとは、けっこう違う部分もあり、
どうやら、
一つ一つの線の意味というより、トータルで見ていくもののようだ。

ということで皆さん、手相は、やっぱりちゃんとした人に観てもらったほうがいいですよ。

あ、でも、森川にも観せてね♪

2008年11月29日(土)
とかなんとか言いながら今日もまた

折々にネットをしています。

http://ranking.goo.ne.jp/ranking/026/slamdunk_word/

バスケ漫画「スラムダンク」の、名ゼリフランキング。

やはり1位は文句なし。
多くの日本人を元気付けてる、あの言葉ですね。

ただ、個人的に好きなセリフは、トップ30位から、ことごとく、漏れてました。

☆☆個人的ランキング☆☆

1位 「おまえは鰈(かれい)だ。泥にまみれろよ」 by 魚住
 …他人は他人、自分は自分。自分を生きろよという、腹に響くメッセージ。

2位 「こういう仕事は俺に任せろ」 by 魚住
 …章のタイトルは「blue color」。18歳にして自分のポジションを把握し、重心低く生きている。そんな生き方を象徴する言葉。

3位 「ん?おかしいか?こんなオッサンが。」by 田岡
 …監督が夢を語るシーン。年くってもこんくらい熱く行きたい。

4位 「敗因はこの私。陵南の選手たちは最高のプレーをした。」by 田岡
 …教員となると、この言葉を心でつぶやく頻度は高い。

5位 「今のはシオの分。次はカクの分だ。」 by 桜木
 …自分のことばっかり考えてるように見えた桜木が、意外に他のメンバーを余さず見ていて、仲間意識があったんじゃなかろうかと分かるシーン。人の心に出会うことは、こんなふうに驚きの連続。

番外 「それがメシでオカズはね、」by 桜木
 …桜木が、学食で「メシ」としてカツ丼大盛を注文し、さらに「オカズ」としてサンマ、ホイコーローなどを注文するシーン。思い出すとなんか元気が出る。関係ないが、学食にホイコーローがあるなんて湘北高校には好感が持てる。



…なんて言って遊んでばかりいないで、
仕事します。ハイ。

2008年11月29日(土)
ごめんなさい

今日、シンポジウムで、持ち時間10分と言われていたのに、20分話してしまったような気がします。
目の前に、デジタル時計を置いていたのに、話し始める前に時計の10の位の数字を確認しするのを忘れ…。

もしそうなら、貴重な、ディスカッションの時間をけずってしまいました。
うーん。
敗因はこの私。

いや、会自体は成功だったんですよ。
よいお話がたくさんありましたし。
それに、久しぶりにこういう場に行くと、感じますのは、
なんというか、
犯罪被害者支援の方々は、心がきれいですね。

であるからこそ、ディスカッションの時間をけずってしまったのは、悔やまれます。

こんな日は、事務仕事でもして忘れるしかありません。

2008年11月18日(火)
明日です

毎月第3水曜日に開催しておりますフォーカシングの夕べ、毎回たくさんのご参加ありがとうございます。

11月の開始日を、春夏頃に、お伝えし間違えたことがあって、そのためか、11月12日にいらしてくださった方がおられたようで、申し訳ございませんでした。
以下の予定になっております。
明日は、ペアフォーカシングです。
フォーカシングが始めてという方のご参加が月ごとに多くなっていて、一方で、リスナー経験のある方のご参加はあまり多くありません。そのため、初めての方でのお互いでできるような、簡単な、フォーカシングの体験&リスニングを、していただくかもしれません。

日 時  
毎月第3水曜日 18:20〜20:10ぐらいまで

11月19日 ペアフォーカシング
12月17日 大きな木(含 描画)/連詩フォーカシング

2009年
1月21日 ペアフォーカシング
2月18日 ホールボディーフォーカシングの試み(変更可能性あり)
3月18日 ペアフォーカシング

2008年11月9日(日)
平和
天神にあるアメリカンバーでは、その夜、乾杯して、泣き合って、
オバマ氏の演説の中継を見て、またハグして、泣き合って、の、
大変な騒ぎだったとのこと。
英語を習いに行ったら、アメリカ人の先生が、そう話してくれた。
「大統領選挙で、こんなに感動したことはない。アメリカにとって歴史的な一日だ」。

肌の色を問わず、オバマ氏は、変革の象徴なのだな…。

ちなみに、左のバラは、「Peace」という品種。
これはバラなのか?と思うほど、
さわやかで澄みきった、おしつけがましくない香り。

私が思うに、この世で一番良い香りがする花だ。
2008年11月7日(金)
植物園
人影まばらな木立の中、
一つ一つ、木に触り、
つながって、感じて、さよならを言って。
繰り返していると、
しまいには、駆け出したいぐらい、うんと幸せになった。

なんせ、木には、不安ってものがないから…。

冷えた樹皮の、その内側にあるのは、
ただ、ただ、今生きていることの喜び。

も少し、こんなふうに自分も、生きられるかもしれない。

そう思った、北大植物園の2日間。


2008年11月1日(土)
気温6℃ぐらい?

乗鞍にお集まりの皆さん、ありがとうございました。良いグループでした…。

で、連休は、大学は学園祭。
臨床心理学科の皆さんの出店のお団子屋さんに、行きたかったのですが。
お誘いしたい方もいたのですが。
すみませんが、
大好きな北大植物園、冬季閉園間際につき、
しばらく、北海道へ遊びに行ってきます。
ごめんね。

2008年10月26日(日)
気温9℃

「5日間、大学を留守にします」という貼り紙を貼る間もなく、
この日記をアップする間もないままに、
福岡を出て、
今、信州乗鞍高原温泉にて、フォーカシングのワークショップ中です。


この日記をアップできるのは月曜日になります。

2008年10月11日(土)
PCA文献研究会予告
10月13日(祝)、表記研究会の第3回目を行います。
『パーソンセンタード・アプローチの最前線―PCA諸派のめざすもの』(コスモス・ライブラリー)を輪読してディスカッションを尽くします。
主として、第3章の部分です。
午後13:00から、17:30まで
場所は九州大学心理教育相談室内のプレイルームの予定です。
このテーマに関心のある大学院生(院卒)の方、一緒に勉強しましょう。
当日直接いらっしゃって結構です
2008年10月11日(土)
人生は、旅のつもりで

下の日記を書いたとき、「4月に卒業した一期生、無事でやってるかなあ」と思っていた。
そしたら、学食で、一期生発見。
「スイマセン仕事やめました。」
いやスイマセンも何も、会社には、入ってみないと分からない諸々のサプライズがあるのだから、
今時期、1人も辞めてないってことなんて、有り得ない。
3人ぐらい辞めてても普通だろう。
あと半年したら、5人辞めているだろう。
‘ここに居たら自分が壊れる’と思ったのなら、
無理して勤め続けることはない。
‘今、次も考えられない’と思うのなら、
焦って選び急ぐことはない。

むしろ心配なのは、現4年生の方だ。
現4年生の間では、
‘一期生の先輩が、もう何人も、会社を辞めている’という噂(←真偽のほどは不明)が広まっていて、
それを理由にして、就職活動を止めている人たちがいると聞く(←これまた、あくまで噂ではあるけれど)。

本気で、まだ就職できない心境だというなのなら話は別だけど、
失望を恐れて慎重になりすぎるのは、いかがなものだろうか。
「入った会社をすぐ辞める」ことは、失敗ではないと思う。
たとえ期せずして短期間に終わったとしても、在籍して、身体を動かして働くことは、貴重な体験だ。
その窓からしか見えない角度で、社会を見る。
二度と会わない人に会う。
そうした毎日を経て、「では、自分はどう生きたいのか」を問う、鏡の前に立つのだから。

2008年10月4日(土)
正面

つい最近、口論の末に上司に、やかんの熱湯をかけてやけどを負わせたという人が、大分で逮捕されていた。
熱湯とはまた激しい話だが、私も、湯飲みの茶を、上司にかけたいと思ったことはある。

会議の席で居並ぶ上司を前にて、
今日こそはと、目の前にある茶をひっつかむ。
(注:ここからはスローモーション)
左端にいるトップの顔に、茶を、もろにぶっかける。
真ん中にいる、腰ぎんちゃく的なトップ2には、しぶきをかける。
右端にいるトップ3、腰ぎんちゃくのさらに腰ぎんちゃくみたいな不可解な人には、何もかけない。
そして、言ってやる。
「お前には、しぶきの価値もない。しぶき以下!」

なんてことを、やれたらな。
これが、毎回頭の中でシュミレーションしたシーン。

ま、そこは、すぐに辞めましたからご心配なく。
心理士は職場をたくさん掛け持ちし、どこの職場か特定される恐れもない故、こうして書いているわけで。

今あらためて思うのは、
もろに何かをぶっかけられる上司というのは、ポリシーを持っているからこそ対立の相手になるわけで、べつに人間としては悪い人とは限らないということだ。

2008年9月26日(金)
お客猫
久しぶりに、猫が来た。
棟の下でナンパされ、
「にゃおうううー」(入れてー)と鳴きわめかれ、根負け。
他所のお宅で飼われている太郎ちゃんという猫。
骨太の巨漢で、
後ろ姿を見れば、股の間からぼよんと垂れた腹の肉…。
ホルスタイン以上だ。
すごい食欲で、いりこを食べつくす。
いりこが無くなると、
明らかに不平不満と分かる声と頭突き。
オイオイ。
だってもう無いんだよ。

放っておくと朝まで居着くので、そろそろ追い出そうとしたら、
シャーッと言いながらカーテンに隠れたの図。




手がつけられないので、つい、そのままにしていると、
安堵してまた出てきたの図…。


かわいいので、しばらく放置してから、
30分後に追い出しました。


2008年9月20日(土)
ワークショップ
10月24〜27日、信州乗鞍高原温泉にて、フォーカシングのワークショップを開催いたします。
http://members3.jcom.home.ne.jp/pca-norikura/
の、Indexの「フォーカシングについて」をクリックしてごらんください。

もしくは当HP内の、こちらをご覧ください。
2008年9月18日(木)
3年ゼミ

今日、会議があって、3年生の心理学実験演習B(3年ゼミ)の、研究室所属分けをいたしました。

例年通り人数を均等に、分ける際に、

この方は誰々先生の研究室によく出入りしておられるとか、よくまじめにその先生の授業に出てきておられるとか、進路がどうかとか…、ということで決めると「たまたま3年の前期までによく教員とコンタクトをとっている人」が優遇されるみたいですので、どうかと思われましたので、
そういうことに関係なく、
「なるべくテーマ優先」という線での配属になっています。
ところが、
今年は、やりたい研究テーマが、似ておられる方がけっこうおられたために「このテーマだとこの先生のところが良いのでは」といった振り分け方が、一部の方にしかできず…、

ですので、どの研究室でも、「自分このテーマだとその先生のはずなのに、なんではずされたんだろう」などと、思う方がおられるだろうと思いますが、
考え込まずに、たまたま、そうなった、と思っていただければ…………。どの方も、ある研究室を外されたのではなく、別の研究室で書けそうだから別の研究室の所属になっているのです。

明日貼り出されます。

ま、4年生でゼミ、変われますから…。(4年生は全員、希望のゼミへの所属となります)。

2008年9月5日(金)
近況

更新していませんでしたが、生きています。
夏休みですが、まあ、いろいろ忙しいわけですよ。
もし「まるっきり暇」だったら…、
「非生産的だけど一度やってみたかった」ってこと。「それやって何になるの」ってことを、やってみたいですね。
例えば、星座を自分で作るとか。

アンドロメダとかケフェウスとかいう88の星座は、西洋の人がつくった区分けですからね。
虚心に星を眺めて、見えてくるままに、新たな像を結んでみたいものですね。

2008年8月16日(土)
夏の峠

いつ果てるとも知れない山が、ついに終焉を迎え、前期の採点を終わりました。
一番大変だったのは、2年生の心理学研究法A、心理テストの授業ですね。
レポート6つと、ミニテスト1つ、授業中のミニレポート1つ。
これだけあると、採点作業はマッターホルンでしたが、多分、皆さんは、「レポート書いたほうが大変だったんだから〜」と怒るでしょうね。
これから数日かけて、授業のページに、順次、講評を載せたいと思います。

2008年8月9日(土)
選択

あるフォーカシングピープルの方が、彼女の今の勤務地ベトナムから、一時的に帰国なさったので、この日の午後、お会いした。
ベトナムというところは、その気候と同じぐらい、強烈な国のようだった。
「市場に行くと、面白いですよ。お店の人が品物の上でドーンと昼寝してるし。『おばちゃん、その、おばちゃんの下にある肉、あとで売るんだよね?』って…。それをみんな、平気で買ってくし。屋台でもの食べて、食べたゴミはそのへんにペーッ(と捨てる)。私は見たことないけど、若い女の人でもお尻をまくって、道端で排泄してるらしいし。時々清掃の車を使っておばちゃんが、道に水をまきながら掃除するけど、それがまたいい加減で、しぶきがペーッ、みたいな。」
「すごいですね。」
「暑いから匂いも強いんですよね。」
そう言う彼女は、適応しているようで、ハノイの不潔がさほど嫌ではなさそうだった。

「働き方もいい加減で。現地の人たちが工事してるの見てると、面白いですよ。10人いると、働いてるのは2,3人。残りの3人はおしゃべり。あとの3,4人は鉄棒で遊んでる。そして昼になると、一列にだーっと並んで昼寝…。」
「その、みんなで昼寝はいいけど、働いてる人たちは、残りの人に不満を持ったりしないんですか?。ベトナムの人って、おおらかなんです?」
「さあー、どうでしょうね。みんなそうだからですね。とにかく働かない。効率も悪い。けど、それが彼らなんですよね。」
「日本と間逆じゃないですか。」
「そうですね。だから私は言うんですよ。日本で適応できない人は、ベトナムで適応できる、って。」

………。
これを聞いて私が改めて思ったことは、日本は、きれいにきっちりと、を追求しすぎるぐらいに追求している国だということだ。

日本人は子どものころから、ルールを守るように、人に迷惑をかけないように、勤勉であるように厳しく自分をトレーニングしているけれど、ルールを覚えたくない人、自由にやりたい人は、無理してそんなものを身に着けなくてもいいんじゃなかろうか。

自分に合う国に行けばいい。
それを探しに行くバイタリティを、産まれたときのままに、持ち続けていられれば。

2008年7月28日(月)
オープンキャンパス

昨日7月27日(日)は、今年の第一回目のオープンキャンパスでした。
私は臨床心理学体験コーナーというところにいましたが、朝9:00すぎから15:00までの間に、200名以上の方においでいただき、コラージュや心理テストで遊んで行ってくださって、ありがとうございました。
13:00までは常時満員だったので、入れなかった方々ごめんなさい。
次回のオープンキャンパスは10月19日(日)です。

そのあと……、
生まれて初めて、「スピリチュアルカウンセリング」に行ってきました。
守護霊さんからの話を聞きました。
面白かったです。
いつか体験記を書きたいですが、
8月1日から大阪で行われる人間性心理学会の発表原稿がまだ出来ていないので……
(ていうか原稿早く書けよってやつですね。はい。書きます。)

2008年7月22日(火)
PCA文献研究会

7月20日(日)、表記研究会の第2回目、終了しました。
『パーソンセンタード・アプローチの最前線―PCA諸派のめざすもの』(コスモス・ライブラリー)を輪読しました。
主として、第2章「古典的クライエントセンタードセラピー」の部分です。

ここでいう「古典的」というのは「昔はこうやっていましたよ」という歴史の話ではなく、ヨーロッパにおいて今も「クラシカルで純粋なスタイルを最良と考えて」やっている人たちがいる、そのやり方と考え方について書かれた章です。
それは人それぞれの考え方ですし、それが合うクライエントさんがおられるのですから、私自身はそういったスタイルを全く否定しません。

ところが、この第2章に載っている事例は、いただけません。

ロジャースがGさんという方と面接した逐語録を引用してあるのですが、
どう見ても、このロジャースの応答は、古典的ではないのです。
クライエントさんの言っていることとは明らかに違うニュアンスを、ロジャースが付け加えているからです。
トラウマに苛まれるクライエントさんに対して、ロジャースの応答には、トラウマと距離を取ってほしいというロジャースの願望が織り込まれています。
共感という観点からすると、共感の失敗ではないでしょうか。

この章を執筆したトニー・メリーさんという方は、ご自身も「古典的クライエントセンタードセラピー」の方のはずですが、
なぜロジャースの、よりによってこんな応答を抜粋して、「共感的理解が示されているプロセスの一例です」なんて言うのでしょうか。
私は、こんな応答を引用するメリーさんは、たとえご自分は「古典的」で、「クライエントさんにぴったりついていって、クライエントさん主導の面接をやっています」と言ったとしても、きっといわゆる、「口で言ってることと実際やっていることが違う人」なんだと思います。

なんて、私ばかりが口角泡飛ばしたわけではありませんが、他にも議論質問噴出のため、午後13:00から、17:30までかかって、34ページから55ページまでしか進みませんでした。
次回は9月15日(祝)13:00から 場所は九州大学心理教育相談室内のプレイルームの予定です。このテーマに関心のある大学院生(院卒)の方、一緒に勉強しましょう。

(あっ、でもこの日私は、大学の就学相談会が入っているみたい…。時間を確認して連絡します…、研究会にちょっと遅れるかも…)

2008年7月13日(日)
帰ってきました

イギリス郊外の町、ノーリッジというところで行われた学会、World Conference for Person-Centred and Experiential Psychotherapy and Counselling。
フォーカシングは、この学会の名の後ろの部分、Experiential Psychotherapy」という分野に属し、この学会にはさほどその領域の人が多くないうえに、
福盛氏も私もここでは無名の日本人。
おまけに初日1発目の発表枠。
という三重苦のため、
お客さんは正直かなり少なめでしたが、
来てくださった方々には、マンガでフォーカシングを説明するという発想を、気に入って
いただけたように思いました。
サンプルに1冊持っていていた本を、(日本語なのに)、ドイツの方が、買ってくださったり。
「心地よい場所」のワークも、気に入っていただけて、ギリシャとイギリスの方には、教示文をメールで送ることになりました\(^O^)/
励ましに、聴きにきてくださった日本の皆様、どうもありがとうございました。

まあ、やれるだけのことはやったかな。
ということで、
帰りの飛行機では、福盛氏とテトリスの対戦ゲームをしながら帰ってきました。
マジ互角でした。

ただ残念だったのは、
英語を、なんとか、喋ることはできたものの、
ヨーロッパ人の英語を聞き取ることは、ほぼ全くできなかったということです。
発表して質疑を受けても、さっぱり、何を質問されているか分からなかったし。
講演を聞いても、
食事のときに(たぶん簡単なことを)話しかけられても…、
ほぼ分かりませんでした。
“何を言っているか分からない人の英語は、たとえ3回たずねなおして、ゆっくり言ってもらっても、分からない。”ということを知りました。
そして、自分以外の日本人(特に、ちょっとでも留学経験のある人)は、けっこうそういうクセのある英語でも分かるんだということも知りました。

こんだけお金をかけて英語学校に通い、
自分でも昼夜聞き続け、
テレビを極力英語番組にして…、
なのに…。

もう自分は無理です。
英語に関しては
一生、聴き取れることは、ないと思います。
あんだけやったから、強く自信を持って、「自分には無理だ」ということが言えます。

したたか落ち込んでいる森川でした。


たぶん、アナウンサーとか英語講師とかの、発音がきれいな人の英語をいくら聞いても、
生活圏で普通の人の英語を聞く経験が少なければ、
普通の人の会話を聞けるようにはならないものなのでしょう。

何年間もつぎ込んだ時間とお金は惜しいけれど、
英語の練習はあきらめて、
日本語で、もう一冊、本を書きたいと思います。

2008年7月4日(金)
絵文字で、ムンクの顔みたいなのがほしい

明日から、学会に行って来ます。
イギリスです。
学会初日一発目に発表です。

今回の学会では、九州大の福盛氏とともに、日本で私たちがフォーカシングをどのように教えてきたか、その工夫について、1時間話す予定です。
…というのは名目で、本当は、外国人の人たちに、フォーカシングの教示をしてみたかっただけです。
自分が作ったワーク「心地よい場所」をやります。
それはいいんだけど、その部分以外の

原稿がまだできておらず…(汗)

もう一つ怖いのは、
自分が「ベジタリアン」食を選んだこと。
その学会では、3食、食事がつくのですが、
もしかしたら、

ベジタリアン食だけがセットされているコーナーがあるのかもしれません。
もしそうなると、
日本人でベジタリアンの人はほとんどいませんから、
そのテーブルは十中八九、外国人だらけ…
食事しながら完全英語…?
OH NO 〜
とにかく行くしかありませんね。もう休講届もしちゃったし…。(弱気)

2008年7月1日(火)
生存報告2

今日は、ロールシャッハテストの授業の、時間配分が難しかったです。
しゅん。

ロールシャッハは、どのみち、授業中だけではご自分のテストの記号化が終わらないでしょうから、
質問に来てくださいね。

2008年6月27日(金)
生存報告

バスの前のほうの席に乗った。
ふと、車内ミラーに目が行った。
どこのおばちゃんかいな。
いや、おばちゃんとか言うたらいかんね、“どこの御婦人でしょうか。”
だんだん目の焦点が定まってきて、その御婦人と目が合った。

…自分じゃん。

ハア〜 
ちょっとお疲れモード。

思いっきり更新できてませんが、生きてます。
大学には、今年も、くちなしの花が咲いています。
今から各授業のページを更新します。

2008年6月13日(金)
犯罪心理学を受講の皆様 ほか

すみません。
傍聴の仕方を書いたページが見当たらない、という話を何人かの方からお聞きし、
今日、HPを改めてチェックしてみましたら、
「授業」というページの更新ミスでした。
「授業」を一覧表にしたページの、2008年度分を作っており、それぞれの授業名をクリックしてもらうと、各科目のページに飛ぶようにしていたつもりなのですが、
その、一覧表のページを公開し忘れていました。
失礼いたしました。

「教育相談」「心理学研究法」といった科目についても、毎週自分は更新しているつもりでしたが、その科目のページに行けた人は誰も居なかったはずです。めんぼくありません。

2008年6月10日(火)
シナリオ

スピリチュアリティの考え方を取り入れている人は、よく、「意味のある偶然の一致」とかを大事にするけど、
以下のような3つの体験が1日のうちに生じたら、「意味のある偶然の一致」として何らかの意味を想定したものだろうか、どうだろうか。

1 お昼の弁当(おかずと、ごはんとが別々の容器に入っている)の、ごはんのほうのパックが机から落ちて、ごはんの塊が研究室の床に鎮座した。(正直に告白すれば、慎重に上半分を救済して食べた。)
2 家に帰って、味噌のタッパウエアを冷蔵庫から取り出そうとしたとき、タッパウエアごとそのまま下に落ちた。(中の味噌を救済して、別の容器に詰めた。)
3 さらに、サランラップに包んだ柔らかな料理を、そのまま床に落とした。(包みの中の料理を慎重に救済して、翌日、自分の弁当に詰めた。)

これは単なるドジか。
はたまた意味のある偶然の一致か?

下半分とか土台のごく一部分が駄目になるけど大半は助からんでもないかも…って…
今の生活に置き換えたら何?

2008年6月1日(日)
いやはや

太宰治の小説だっただろうか。
登場人物の若者?が2人ぐらいで、
病気について話す部分があった。
曰く、病気にも悲劇と喜劇がある。
肺病は悲劇的でかっこいい。腸の病気は喜劇的でかっこ悪い。
等等。

そういうふうに病気を分類するのは、不謹慎だけど、
なんか正直、その感覚は分かる気もした。

で、私自身は、

先週、気管支炎ですべての相談と、大半の授業を、休ませていただいていた。
たびたび、気管支炎にかかるので、検査。
すると…、
なんと、ダニアレルギーと判明。

過労とかなら、「悲劇的でかっこいい」って感じだが、
ダニってなると、
なんかこう…うちが不潔気味ってこと?…(--;)。
一挙に、喜劇的な、同情してもらいにくい領域に私自身が分類された感じ。

ということで、ご心配おかけしましたが、来週から復職します。


2008年5月21日(水)
フォーカシングの夕べ

フォーカシングの夕べin 九産大 第1回 終了しました。お集まりくださった皆様、どうもありがとうございました。
こんな感じで、10名前後の方々と、フォーカシングしていけたらと思います。

本日初回の話し合いで、開始時間を、「18:10」から、「18:20」に変更いたしました。
3月までのスケジュールが大まかに決まりました。

奇数月が、ペアフォーカシングの回です。その日に集まった方々に、今したいことの希望(フォーカサーがいい、リスナーがいい、オブザーバーがいいetc.)を出していただき、組み合わせを決めていきます。

偶数月は、グループでのさまざまなフォーカシングです。例えば6月は、「心地よい場所」やアロマフォーカシング。8月はコラージュフォーカシング、という具合です。                        

2008年5月21日(水)
行ってきました

ということで、
日本プレイセラピー協会http://www.ja4pt.org/ 主催の、
2008プレイセラピー入門講座「基本スキルの理解と練習」 に行ってきました。
プレイセラピーについての勉強は、アクスラインの本「遊戯療法」を読んで「すごいなあ」で終わらすとか、精神分析志望の人だったらメラニークラインの本を読んで「別の意味ですごいなあ」と唸るかして、
あとは実地で担当しながら考える、ということが多いように思います。
この講座は、紙上で応答の練習をして、そのあとは子ども役、セラピスト役になってみてプレイを体験するという実習があり、実習の仕方として、とても参考になりました。
大人のカウンセリングは言語+ノンバーバルコミュニケーションですが、
子どもは言語+ノンバーバルコミュニケーション+遊び、というふうに要素が増え、しかも、プレイルームに入りたくないと言ったり逆に出たくないと言ったり、やたら乱暴したり、ということで、プレイセラピーは難しいですよね。多くの学校で「トライアルカウンセリング」実習はあっても、「トライアルプレイセラピー」実習がある学校が少ないというのは、ちょっと、考え直さないといけない現状かもしれません。

ちなみに、上記講習会はばりばりの、来談者中心プレイセラピーという感じもいたしましたので、プレイ専門でなくても、来談者中心療法の方は、行かれると、ホームグラウンドの感じがするかもしれません。
テキストは、これでした。具体的なので、これを読むだけでも、プレイセラピストにはだいぶ指針になるかもしれません。
「プレイセラピー 関係性の営み」
(2007)
ゲリー・L.ランドレス/著 山中康裕/監訳 角野善宏/訳者代表 勅使川原学/訳者代表 国松典子/訳者代表

2008年5月16日(金)
遊びを勉強する会

明日は、東京にプレイセラピーのワークショップに行ってきます。

面白いかな?

2008年5月11日(日)
ワークシェアリング

なんだか、ばり忙しい(←博多弁)。
授業が増えたこともあるが、7月にイギリスでの学会発表を控え、英会話教室に通っていることが、自分の首を絞めている。
泣く子も黙る「ベルリッツ」。
授業料が高い。
年間42万と来たものだ。
週1回たった1時間半なのだけど。

折りしも、職員のビンゴゲームで2位になり、「i pod」なるものが当たった。
これに英語を入れて聴きまくる毎日。

実は、英会話はこれが始めてではない。
九産大に来る前は、別の英会話教室に通っていた。
そのころ、講師の先生から、「7年とてもまじめにやったら、通訳できますよ」と励まされたものだ。
忙しくなり、2年でその教室は止めてしまったが、その後もテレビで英語を見漁り、テキストを買うなどして勉強した。
「とにかく聴いていれば、いつかふと、分かるようになる日が来る」といった体験談を信じた。

7年間英語をやって、今、どうなったか。
さすがに少しは階段を上がった気はする。
それでも、中級英語と言われるものがなんとか聴き取れる程度。
学会で他の人の講演が聴き取れるかというと、無理だろう。

で、その「少しは階段を上がった」という視界から見渡して、ふと冷静になり、気づいた。

42万円というのは、ちょうど、通訳を1人雇って、学会に連れて行くことができる額ではなかろうか。

………。

自分の時間は、たいして素質のない英会話に費やすのではなく、心理療法をさらに習いに行ったり、心理療法の仕事をするべきではなかったか。
そうしていただいたお金で、本当に英語に向いていてその技能を持った人、つまり通訳なり翻訳なりの人に、rewardするべきではなかったのか。

若い皆さん。
いろいろなことにチャレンジしたければそれはそれでいいけれど、
長いと思っていても短い一生、
本当にしたいことに集中して、それ以外のことは徹底して他人に分担してもらうという生き方もありますよ。

…と言いたくなった、ちょっとブルーな日曜日の夕方。

2008年4月27日(日)
フォーカシングの夕べ

フォーカシングのグループを企画しています。初回は5月21日、場所は九産大です。
詳しくはこちらをごらんください。
人数がどれくらい集まるか全くわかりませんので、「グループと思って来たのに、森川とサシだった」ということがあるかもしれませんが、まあそういうこともあり得るということで、あしからずご了承ください。その場合は一緒にセッションでもしましょう。

2008年4月25日(金)
福岡版純猫喫茶

昔、大学生の頃に、区役所で、事業所調査のアルバイトをした。
どういった種類の事業所がいくつ有って従業員規模はどのくらいか、等を全国的に調べるものだった。
私たちバイトは、毎日、各事業所から送られてきたアンケート結果を整理
した。
分類の中に「純喫茶」というカテゴリーがあった。
飲み物しか出さない喫茶店のこと。
ケーキ、モーニングなど、ちょっとでも食べ物を出す店は、「純」喫茶には入らない。
コードは000。
つまり、事業所分類の筆頭は、純喫茶だった。

純粋なコーヒーで勝負する喫茶店。

大学生になりたての私には、それが本来の喫茶店だろうなと極めてかっこよく思えた。
「000 純喫茶」に分類される店からの回答を心待ちにした。
待てど暮らせど来なかった。
結局、私が勤めた区役所の管内には、「000 純喫茶」に該当する店は、残念ながら無かった。

いくらつわもののマスターでも、コーヒーだけしか置かないとなると客寄せが難しく、よほどのコーヒー好きの客たちに恵まれでもしなければ、、経営していけないものなのだろう。

なぜこんなことを今頃思い出したかというと、先日行った猫cafeは、「純」ではない気がしたからだ。
猫がいやいやながら触られているなど、猫本来の姿を呈しておらず、大なり小なり猫がサービスしている店は、純のつかない「猫cafe」、もっと言えば「猫メイドcafe」だ。
さらに進んで、猫に芸をさせる店があるとすれば、それは「猫キャバクラ」だろう。
猫を基準に考えると、(食べ物がおいてある、おいてないにかかわらず)、とにかく猫が気ままに猫らしく居て、そういう自然な猫といる空間を楽しむものを、「純猫喫茶」と定義したい。

で、福岡に「純 猫喫茶」はあるのだろうか。
私は、まあここは「純 猫喫茶」と呼んでいいのではないかという店を知っている。
城南区六本松の、九大教養部脇にある「fairy fields」。
3〜4匹ぐらいの猫が、出たり入ったりしている。
猫は客に媚を売らず、客も、「隙あらば触ろう」などと思わずに猫を見守っている。
雑種の猫だろうが、ミルクティー色の模様が、綺麗な色をしている。
ミルクティーがおいしい。
どういうわけかケーキもおいしい。
ケーキも猫と同じく、混じりけがない。
猫に会えない日もあるけれど、会えない日もあること自体「猫らしい」ので、かまわない。

笑えるのは、営業時間まで猫みたいにきまぐれで、何時に開くか不定期であることだ。

私の観察によると、夕方以降しか開いていません。
行かれる方、good luck.。

2008年4月11日(金)
福岡版猫cafe

ついに、福岡にも、猫cafeがオープンしたというので、行かざるをえない。
その名もneko cafe keurig
、092-985-3202
福岡県福岡市中央区大名1-10-15  
ビルの1Fを覗くと、戸口のところに、いるいるいるフサフサの猫が。
そして人間もいる。
ドアの前に、人間たちが猫の集会のようにたたずんでいる。
レストランのように名前を聞かれ、予約。
空きが出ると電話をくれるというので、近くの喫茶店に入り、待つこと1時間。

17:30。
ついにそのときがやってきた。

そして至福の猫まみれ!!


と行きたいところだが、
猫、寝てる^^;。
起きてる猫が3匹、寝てる猫が4匹。
お客のほうは10人ぐらいは居るので、猫の取り合いというかなんというか。
隙あらば触ろうと思うのが人情。
お客がおやつをあげるといったシステムはないので、時間内に、自ら積極的に動いて触らないと、猫に触れることはできない。
ところが、少数の猫を他の人が次々に、猫の反応をうかがうことなく手を出していじっているのを見ると、自分まで手を出すわけにはいかないという気にもなる。
おまけに、お客の中に小学生の子どもさんもいて、嫌がっている(ような鳴き声に聞こえる)子猫を始終抱いていたりとか…。

正直、見ているほうがストレスたまる。


すると夫
「メイド喫茶みたいやね〜。」
「は?」
「メイドさんに、しつこい客が話しかけて、なかなかメイドさんを放さんたい。」

…。
うーん、cafeの宿命なのだろうか。
そして時間終了。

お店の方は感じよく、「平日にいらしていただけると、静かですので…」とのこと。

別情報によると、夜に行くほうが、猫が起きているからお勧めだとも。

ちなみに、猫は、雑種とは思えない、美猫ばかりです。

2008年4月11日(金)
新しいページ

なかなか更新できませんが、生きてます。
新学期になりました。