橋梁の種類と特徴について学ぶ!  

桁橋
ただ単に横にかけた桁によって橋面を支えるものである.橋を支えるために特別な形状を用いていない.通常の桁橋では支間(柱と柱の間)を長くするために橋脚を多く立ててつないでいかなければならない.これには,1本の桁を2個の支点で支える単純桁橋(上図)と,1本の桁を3個以上の支点で支える連続桁橋(下図)があります.鉄道・道路など様々な高架線には桁橋がよく用いられていますが,近年では連続桁橋が多いようです.他の形式と比べると強度を保つために材料が多くなり,橋脚を余計に必要とするため大型の橋には適していません.しかし,単純さゆえの利点もあり,最近ではかなり大型の橋にも桁橋が採用されています.

Wikipedia:  桁橋

ラーメン橋
ラーメン橋はラーメン構造を用いた橋梁のことであり,ラーメンとは部材間の結合が外力による変形に対して抵抗作用をもつ剛接合でなされている骨組みのことを言います.剛節架構とも言います.対照的構造形式としてトラス構造があります.福岡都市高速道の多くの区間が橋脚にラーメン構造を用いています.また,一般的な住宅やビルの多くがこの構造を壁面(近年は2by4や超高層化などに代表されるように壁体に高い剛性が求められる)として有しています.

Wikipedia:  ラーメン橋

頬杖ラーメン橋
上記のラーメン橋の橋脚が鉛直であるのに対して,頬杖ラーメンは橋脚が斜めになっています.誰でも退屈な時の仕草などで左右の手を頬にあてて,テーブルなどに肘をついたことがあると思います.ちょうどそのような形です.高速道路を跨ぐ橋などに多く採用されています.
ゲルバー桁橋
ゲルバーによって考案された構造で連続桁橋の中間部に適当なヒンジを設けた形式の橋であり,桁橋かトラス橋であるかによってゲルバー桁か,ゲルバートラスに分けられる.支持方法は,連続桁橋と同様であるがヒンジ(図中)があるためにその力学的性質は著しく異なっている.この構造では支点に大きな不等沈下が生じたとしても上部構造内に無理な応力や変形が生じることはない.また,単純桁を数径間並べるよりもゲルバー桁形式とすることによって全体の曲げモーメントが小さくなり,材料の節約,全体の桁高を小さくすることができて経済的になる.しかし,伸縮継目の数が連続桁にくらべて多くなってしまうために構造上の弱点ができてしまい設計製作が複雑にる.また,継目を通過する車両に衝撃を与えることから走行性として好ましくない側面もある.

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