2011年 ◆佳作
「KAERU」
チーム名: | WALKMEN |
メンバー: | ○松崎 和也(久留米工業大学機械システム工学科 3年) |
河崎 拓也(久留米工業大学機械システム工学科 4年) | |
佐藤 賢弥(久留米工業大学機械システム工学科 4年) | |
木村 紀陽(久留米工業大学機械システム工学科 2年) | |
(○は代表者,所属・学年は参加年度時のものです) |
二次審査講評:
■審査委員長 末廣 利範(福岡県商工部新産業プロジェクト室)
・久留米工業大学チームの提案は、災害時の都会における一時帰宅困難者に対する靴装着型歩行支援装置でした。パワーアシストの検討はかなり行われているものの、雑踏内での転倒防止など、安全面の配慮が見受けられませんでした。ユーザーの個人仕様に依存するパラメータの初期調整方法と併せて、今後の改善を期待しています。
■審査委員 本間 康夫(崇城大学芸術学部デザイン学科 教授)
・3.11の震災で、多くの帰宅難民者が出たことをヒントに取り組まれた作品で、靴に装着して、長時間歩行をアシストする装置という明快な目的を持っています。
また、動力などを用いずに、磁力や磁性流体の性質を利用するアイディアは大変興味深く感じました。ただ、歩行による疲労は下肢全体にわたるものですから、靴ないしオーバーシューズでカバーするのは限界があるように思えます。また女性用を考慮されていない点も少し気になりました。
「デザインは、技術の人間化」という思想があります。今後、テクノロジーを如何に人間に適合させていくかを、より人間中心に考え、取り組んで頂ければ幸いです。
■審査委員 薄 俊也(福岡市経済振興局産業政策部科学技術振興課長)
・配布資料やスライド映像から、歩行時の足の動きや靴底について深く研究されていることがよく伝わってきました。しかし、靴底面と路面での力の作用・反作用を考えると、路面の状態によっては足に負担がかかる場合もあるかもしれないという不安も覚えました。モックアップを使った解説などプレゼンテーションに工夫があるともっと説得力が増したと思います。また、地元には老舗の靴やゴムのメーカーがあるので、地場産業との連携性が伺えれば将来が楽しみなアイディアだと感じました。
一次審査講評:
・小型軽量化の可能性は?
・粘性を変える流体を利用したら?
・磁石の反発力をアシストにつかうのは面白いが、不安定か?
・ばねの硬さは磁性流体では実現できない?重量も大きい?
・外部エネルギーを必要としない点がよい。
・地域性がある外観があるとイメージアップできる。
・長時間歩行のアシストは大事。逆に人への負担がかからないか?
・磁性流体は高価。コストがみあうか?
・シューズの底の硬さを変える発想が面白い。