一人遠足 in 北海道大学植物園(2) 
催眠療法体験記
北海道最古のライラックの木。

ライラックは、アメリカから北海道に入ったとのこと。
触れてみると、(このときは5月だったけど)この木の、からだの芯が冷えている感じがした。
厳しさと、短い春夏。
どんな思いで、異国での一生をすごしているのだろう。
この木は、お便所の前にあって、日陰だ。


ライラックの林。濃い赤紫の花が、控えめに開く。




八重桜。


この桜は、広い広い野原の縁に一本立っていて、
なんとなく、植物園の中ではマスコット的な、目立つ存在。
もし、バウムテストでこういう木を描くと、何か言われそうだ。
周りに障害は何もなさそうなのに、なぜにこの形状か。

幹に手を触れてみると、
あったかくて、ほんわかして、「幸せ」。
とにかく、幸せな感じしかしなかった。

この木に何があったのか、知る由もないが、
どんな過去があったって植物は、今を生きるものなのだろう。


再び明るい道。



歩きながら、日ごろのことを思う。
授業の提出物に、「死」と隣り合わせの文字、
「覚えてますか」と声をかけられ、1年前に聞いた確かに苦しい日々、
数百人単位のすれ違い。
私に何ができるのか。

折れている木、曲がった木、いろいろな木があるように、
がたがたの道、行き止まりの道、いろいろな道があるように、
人生もきっと他人と比べれば、悲惨なほど歴然と、不公平なものだろう。

けれどそういう道でも、あきらめずに歩いていれば、昔より楽だ、と感じるときがくるはず。
ふと前が開ける時があるはず。
もう少し長く生きたら、「そういう過去があったからこそ分かること」、きっとあるはず

少しだけ(?)長く生きたから言えること。

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で、気に入って、秋にも行ってしまった。
秋の花々。というかいろんな季節の花が咲いてるような。

可憐ですね〜。



薔薇。



やたら大きな葉の、ナスタチューム。



北大植物園のHPはこちら。
正式には「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園」と言うそうです。
冬は閉鎖なので、ご注意を。
http://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/



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