2021年 ◆優秀作品 ◆メカトラックス社賞
絆をつなぐ空間構築ロボ「With」
チーム名: | Phasor |
メンバー: | ○比嘉 祐揮(日本文理大学 工学部 情報メディア学科 4年) |
山下 涼介(日本文理大学 大学院工学研究科 環境情報学専攻 修士課程 2年) | |
小野 泰司(日本文理大学 大学院工学研究科 環境情報学専攻 修士課程 1年) | |
沖田 和久(日本文理大学 工学部 情報メディア学科 4年) | |
林 友哉(日本文理大学 工学部 情報メディア学科 4年) | |
伊福 茉衣子(日本文理大学 工学部 情報メディア学科 4年) | |
伊藤 毅登(日本文理大学 工学部 情報メディア学科 3年) | |
衛藤 大知(日本文理大学 工学部 情報メディア学科 3年) | |
河野 拓海(日本文理大学 工学部 情報メディア学科 3年) | |
HAN SANGGYU(日本文理大学工学部情報メディア学科 3年) | |
河津 克弥(日本文理大学 工学部 機械電機工学科 4年) | |
秋山 洸介(日本文理大学 工学部 航空宇宙工学科 4年) | |
宮城 晴乃介(名桜大学 国際学群情報システムズ専攻 4年) | |
加藤 弘士朗(千葉工業大学 大学院先進工学研究科 未来ロボティクス専攻 修士課程 2年) | |
上原 正志(千葉工業大学 大学院工学研究科 工学専攻 博士後期課程4年) | |
荻本 琢司(九州工業大学 大学院工学府 博士前期課程工学専攻2年) |
二次審査講評:
■審査委員長 長谷川 泰久(名古屋大学 未来社会創造機構 ナノライフシステム研究所 教授(ロボメカ部門 部門長))
コロナ禍によって生じた孤立の問題に対して、空間触覚提示と音像定位制御を用いたファントムを人に感じさせる提案は、問題解決に効果的なアプローチで、かつ実用性の高い提案と思われました。
超音波トランスデューサを用いた提示力の実験や会場でのデモなど、定量的な評価に1歩踏み入れている点も高く評価できました。
今回の提案をシステムとして具現化できると、より社会にインパクトのあるものになるかと思います。
優秀賞おめでとうございます。
■審査委員 田中 久生(福岡市科学館 サイエンスコミュニケーター)
この課題は,web会議が増えた現在の状況をよくとらえていると感じました。
音波を利用して触覚にうったえるというアイデアが興味深いうえ,モックアップもしっかりと出来ており,このアイデアの完成品は自宅に欲しいと思いました。
ぜひとも実現してほしいアイデアです。
■審査委員 加藤 優(九州産業大学芸術学部 非常勤講師)
アバターロボットの「ファントム化」という意味が分からなかったのですが、遠隔授業での問題点に焦点を当てた絆を繋ぐための空間を構築するというアイデアは多くの大学生の切実なまさに現実の問題を解決するもので大変良い提案だと思いました。
その空間構築のための装置・技術についてモデルを作り実証実験を行い、効果を確かめるところまで行っており実用性・実現性についての説得力も持つプレゼンテーションだったと思います。
ただファントム化といっても装置は存在して見えるのではないのでしょうか。
それらの装置を上手くディスプレーとともにデザイン(カバーリング)すれば一体感をさらに感じさせる何かになったのではないかと惜しまれます。
ゆえに私の造形点は辛くなったのですが、昨年に引き続いての優秀賞おめでとうございます。
■審査委員 筬島 修三(一般社団法人九州経済連合会 産業振興部長)
まさに学生の皆さんの抱える足元の課題をとりあげ、それを解決する面白いアイデアでした。
モックアップもリアル感があり、そこが評価の高い点でした。
惜しくも優秀賞でしたが、ほとんど差のない2位でした。すばらしかったです。
■審査委員 永里 壮一(メカトラックス株式会社 代表取締役)
・背景、課題の説明が分かりやすかった、テーマにもマッチしている
・アバタロボットのファントム化 ← かっこいいキャッチフレーズ、こういうコピー大事と思います。
・ロボットの仮想化とは哲学的な発想で個人的に大好きです!
・複数大学でのチームつくりは良かった
・音響技術で仮想空間の臨場感UPの発想はとても面白い
・超音波による空中触覚提示技術もとても面白い、モックアップも面白い(実際に会場で体験できて良かった)
・メカトラックス賞おめでとうございます!!
■審査委員 田名部 徹朗(株式会社 三松 代表取締役)
僅差で残念でしたが準優勝おめでとうございます。
チームメンバーが分散しているハンディを克服し、コロナ禍でまさに今学生が抱えている孤独という課題、というより悩みをテーマに取り上げたことがより我々にとっても身近なテーマとして感じられ良かったと思います。
さらに、これを解決していく手段として音響や超音波から「空中触覚技術」「音像定位制御」を使った空間や存在感認識等非常に技術的にも優れたアプローチで課題解決を図ろうとされた試みは今回の応募された中では正直一番ではなかったと思います。
惜しみなくは、ロボメカ・デザインコンペという特筆上メカ的な部分が弱かったのが優勝を逃された理由ではないかと思っています。
世の中すべてのリモート空間で感じている一体感のなさを、この技術でぜひ解決していただきたいものです。
一次審査講評:
・喫緊の課題に着目した点は評価できる.また,実現に向けた具体的な提案内容でもある.導入時のコストについて何か説明が欲しいところである.
・開発のための技術を補強する文献を参照するなど,説得力を高める努力が感じられます.
・ロボット的でない(ソフトウェア主体)かな?
・ナルホドと気づかせてくれるアイデア。是非実現してほしい。
・ロボットと言えるか不明だが,遠隔講義に役に立ちそう
・発想は面白いが,コスト面から実現までは遠いと感じる.
・このシステムを低コストで導入できると面白いと思います
・遠隔授業で音を利用して他者の存在を感じられるようにする空間構築ロボットで,すばらしいアイデアだと思いました.超音波を利用したアバタでどの程度触れた感覚を生み出せるのかとても興味を持ちました.