2019年 ◆佳作
筍探
チーム名: | D&K |
メンバー: | ○鏡原 秀進 (近畿大学 産業理工学部 電気電子工学科 3年) |
辻 恭一 (近畿大学 産業理工学部 研究科 2年) | |
岩永 和史 (近畿大学 産業理工学部 電気電子工学科 3年) | |
舩登 加帆里(近畿大学 産業理工学部 建築デザイン学科 3年) | |
大西 秀昂 (近畿大学 産業理工学部 電気電子工学科 2年) | |
大山 颯斗 (近畿大学 産業理工学部 電気電子工学科 2年) | |
藤木 友端 (近畿大学 産業理工学部 電気電子工学科 2年) | |
越智 聖洸 (近畿大学 産業理工学部 電気電子工学科 1年) | |
神上園 智也 (近畿大学 産業理工学部 電気電子工学科 1年) | |
山本 澪 (近畿大学 産業理工学部 情報学科 1年) |


二次審査講評:
■審査委員長 倉爪 亮(九州大学大学院システム情報科学研究院 教授(ロボメカ部門 部門長))
デザインは秀逸で愛着が湧く.一方,悪路走破性が求められる環境で,4足歩行ロボットが適しているかは疑問である.
匂いや色を用いたタケノコの発見や年齢判別など,技術的にはこれから開発すべき高度な内容が多く含まれている.
■審査委員 加藤 優(九州産業大学芸術学部 非常勤講師 プロダクトデザイン担当)
「合馬たけのこ」とは初めて聞く福岡の地域ブランドとの事で勉強になりました.
提案の「筍探」によって作業労力の軽減,作業効率の向上が図れるとの事ですが,現状の作業者の具体的な作業との対比説明が十分ではなかったのでどれほどの効果があるのか判断に悩みました.
四足歩行機構の採用は妥当に思えますが,クローラ(キャタピラー)機構に比べて難しそうです.
その辺りの研究と説明がもっとされていたならばアイデアについての理解がより深まり良い評価を得られたのではないかと思います.
デザイン(外形)は親しみがあり面白いのですが,今後はキャラクター的なデザインよりも工学的必然からのデザインアプローチを重視すると,実現への説得性も増すのではないかと思います.
■審査委員 筬島 修三(一般社団法人九州経済連合会 企画調査部長)
全国的にも課題の竹林の管理,これをタケノコ掘で解決しようとする着眼点は面白かったです.
デザインもかわいかったのですが,かわいすぎて本当に山林を動けるのか逆に心配になりました.
もうひとひねりして,省人化を進めたうえで,ラクにタケノコが採れる形にするとなおよかったのかなと思います.
■審査委員 永里 壮一(メカトラックス株式会社 代表取締役)
・プレゼン内容,資料も分かりやすい,但し紙の配布資料は改善の余地あり.
・イノシシを例にニオイセンサ採用は良いアイデアと思いましたが,工学的な実現性をもう少し検証して欲しかった.
・足裏スパイクの機構が良くわからなかった.
・たけのこ栽培のスケジュール等調べて,業務改善に活かす発想は良かった.
・学科横断でチームをつくってる点が良かった.
・人と一緒に稼働することで,作業者の保護,安全などケアできる観点もアリかも.
■審査委員 田名部 徹朗(株式会社 三松 代表取締役 社長)
ブランド化も進んでおり日本一の生産量を誇る福岡県のたけのこ生産が危機にひんしていることは全く知りませんでした.
特に,竹林の荒廃が農家の高齢化とあいまって加速しており,早晩国内産は食べれなくなってしまうという事実には筍好きの私も大変困惑しました.
ここまでのテーマ選定は大いに期待できるものでしたが,ロボメカデザインの視点では機能性・デザイン性,そして技術的にカバーできていない点も多く,これらを更に煮詰めてぜひ実現に向けてがんばっていただきたいと思います.
一次審査講評:
・地域の特色と課題をよく調べている.
・タケノコは匂いで見つかるものなのか?見つけるのが難しいので実現が期待される.
・アイデアは面白いが,タケノコだけに絞った方がよかったのでは?
・もう少し機能を分析してもらえればもっとよくなる.
・ロボットのデザインがかわいい.しかし,機能の実現性が低いと思われる.竹に特化した説明があると良いと思う.
・具体的な課題として「作業労力の軽減」とされていて,目的に何をサポートするかが明示されている点が良い.
・具体的に技術的可能性を知りたかった.
・外観デザインが可愛らしい.
・タケノコの位置を匂いで推定できるかは不明.
・タケノコを収穫できる機能もあったらよいと思う.
・ロボットの構成要素の実現性や解決すべき課題が挙げられていると良い.