2017年 ◆佳作 ◆三松社賞
道路の露払いロボット「キリザム」
チーム名: | かぼすエキス |
メンバー: | ○早見 直樹 (大分大学 工学部 福祉環境工学科 3年) |
橋爪 優明 (大分大学 工学部 福祉環境工学科 3年) | |
福岡 賢治 (大分大学 工学部 福祉環境工学科 3年) | |
末永 征士郎(大分大学 工学部 福祉環境工学科 3年) | |
(○は代表者,所属・学年は参加年度時のものです) |
二次審査講評:
■審査委員長 善甫 英治((公財)北九州産業学術推進機構国家戦略特区特任コーディネータ)
・大分県内の自動車道は霧による通行止め時間が全国でも1位〜11位までを占めるという悪条件にあることにあらためて驚かされるとともに,経済的にも非常な損出を被っていることを認識させられました.
このような環境をなんとかしたいとの思いは切実なものを感じました.
ただ,自然が相手であることを考えると,一筋縄ではいかないと思いますが,少しでも霧の影響を軽くすることができれば素晴らしいことだと思いますので,応援したいと思います.
■審査委員 加藤 優(九州産業大学芸術学部デザイン学科非常勤講師)
・ロボットの形が面白いだけになぜそのような形・デザインにしたのか,どこがどのように良いのかなどの説明がほしかったところです.
ロボットの足(車輪)の形状は高速道路での運用中に他車がその足の間を走行できることを想定しているのでしょうか?
ロボットの大きさや他車との関係性についての考えも明らかにして欲しかった思います.
霧の解消機能について実験を行って性能を実証しようとしている点は大変良いのですが,それが本当に応用できるかという観点での分析が十分ではなく,実用性に説得力が欠けていた点も残念です.
■審査委員 筬島 修三((一社)九州経済連合会 企画調査部部長)
・地域交通の大動脈である高速道路が通行止めになればそのマイナスの影響ははかりしれないし,逆にそれを克服すればその分成長の「のびしろ」があるということ.
その点からいうと,このアイデアは必要不可欠なもので,デザインも面白かったが,いかんせん実現性があまりにも見えませんでした.
■審査委員 永里 壮一(メカトラックス株式会社 代表取締役)
・霧は具体的に理解できる困った問題なので,ターゲット設定は良い
・デザインはネタなんでしょうが,モビリティなので動力源,サイズ感などの工学的な説明が欲しかった
・自動運転と道路の見守りは可能性が高いのではないか,落下物,故障車,陥没,土砂崩れなど
・霧は本当に無くせるのか??霧の濃さをリアルタイムで通知するだけでも自動運転との連携など役立つのではないか
■審査委員 田名部 徹朗(株式会社 三松 代表取締役)
・三松賞受賞おめでとうございます.
個人的に,こういった○○ダムものは好きです.
大分県がキリ日本一を独占していたとは全く知らなかったのですが,キリ対策を施すことで人の流れを円滑にして産業・観光振興を行う.
地道に世の中の役に立っていきます感が良かったです.
ただ,機能とデザインがもっとマッチしていれば良かったかなと思いました.
これで終わりにせずぜひ実現に向けてがんばってください.
エールとして三松賞を授与させていただきました.
一次審査講評:
・シンプルなアイデアだが役に立ちそう。
・アイデアは良い、道路周辺から入り込むきり対策の提案も欲しい。
・実現可能性が低いと思われる。