(一社)日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門主催 九州地区競技会

フューチャードリーム!ロボメカ・デザインコンペ2018

◆2012年度 審査員総評

審査委員長 尾方 義人(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
 本年年度のテーマは、社会的ニーズと九州の産業との関連から,農業・漁業等の第一次産業,工業等の第二次産業,観光等の第三次産業の活性化,および各種災害前後の生活支援・防災・復興支援等の基本テーマが設定されました。また特に「食」をキーワードとしたため大変幅広い問題設定が抽出されました。それぞれの皆さんがエンジニアとしてデザイナーとしてあるいは消費者として未来を担う若者としての問題意識の高さに驚き、敬服しました。
 今後はそのような具体的な問題を具体的な方法で解決していくために、研究開発や文化理解そして若者の心意気をロボットに詰め込んで言って欲しいと思います。

審査委員 井上 孝和(福岡市経済観光文化局 新産業・立地推進部 科学技術振興課長)
 今回、はじめて審査委員として参加させていただきましたが、実際に世の中にある課題を解決するために、学生らしいユニークな様々なアイデアが提案され、モックアップやプレゼンテーションの準備も念入りであり、非常に面白かったです。
 今回の最終審査では12件の応募の中から1次審査を突破した5件が選ばれており、審査で甲乙つけるのはさすがに難しかったですが、自分自身の業務の立場から拝見し、科学技術による新産業の創出と大学生の育成という観点から審査させていただきました。
 そういう点では、実際にビジネスベースでの検討もしているチームがあったのは、非常に頼もしく感じました。
 来年も、審査員が審査する時に頭を悩ますような素晴らしい提案が数多く集まってくることを大いに期待しています。

審査委員 善甫 英治((公財)北九州産業学術推進機構 ロボット開発支援部長)
 今年で7回目を迎えるロボメカデザインコンペに初めて審査員として参加させていただきました。
 九州の産業支援をテーマとし、今回は特に「食」をテーマとして応募された12チームの中から、1次審査を通過された5チームについて審査させていただきました。いずれもテーマの趣旨をよく理解された上でテーマ選定とその背景等をよく調査され、課題とその解決策をストーリー性を持って短い時間内にうまく説明されていたと思います。
 近い将来 様々な分野でロボットが活躍する世界が広がると思いますが、その際、機能性はもちろんデザインや色によって使ってみたいと思わせることも大きな要素になると思います。今回の5チームは機能性とデザインの両方を兼ね備えていたと思いますので、できればいつの日にか実現することを期待したいと思います。