(一社)日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門主催 九州地区競技会

フューチャードリーム!ロボメカ・デザインコンペ2018

2011年 ◆最優秀作品
トマト生産支援ロボット 「アシストマト」


チーム名:長大ロボットサークル
メンバー:○中村 亮太(長崎大学工学部工学科機械工学コース 1年)
 岩崎 将志(長崎大学工学部工学科機械工学コース 1年)
 藤井 廉 (長崎大学工学部工学科機械工学コース 1年)
 平山 貴章(長崎大学工学部工学科機械工学コース 1年)
 高橋 章浩(長崎大学水産学部 1年)
 (○は代表者,所属・学年は参加年度時のものです)


二次審査講評:

審査委員長 末廣 利範(福岡県商工部新産業プロジェクト室)
・長崎大学の提案は,県特産の高島トマト栽培に係わる農作業支援用ロボットの開発でした。モックアップのデザインは荒削りでしたが、ユーザーである生産農家への調査を地道に行い、ニーズに合った機構開発と有効性検証に粘り強く取り組んだ点が高く評価されました。

審査委員 本間 康夫(崇城大学芸術学部デザイン学科 教授)
・地元の特産トマトに着目して、苗植えから収穫に至る人的作業の問題点を的確に把握し、生産者からの評価を確かめた上で、きちんとデザインプロセスを押さえた説得力のある提案でした。
 単にロボットによる全面的な機械化農業を推し進めるのではなく、高齢化が進み重労働であっても、傷つきやすいトマトの収穫は人間の手で行うなど、生産者の想いやこだわりをしっかりと受け止め、判断された上でのコンセプトが素晴らしいと感じました。
 今、農業は、「作る農業から魅せる農業へ」の変革も期待されています。これからの、観光・体験型農業にも耐えうるよう、ロボットの造形性には一考を望みます。

審査委員 薄 俊也(福岡市経済振興局産業政策部科学技術振興課長)
・地元の農家の方々の意見を下に高島トマトの栽培についてよく研究し、使用者側のニーズに沿った作品であるという印象を受けました。特徴的なトマト苗用の保護鞘管について、映像やモックアップ、その上、模擬的な動作を表すサーボモーター等の電子回路による解説が続き、ポイントが大変わかりやすかったです。今後、例えばトマトの苗植えにウエイトを置いたユニークなデザイン、いろいろな苗植えに応用が利く汎用的なデザインなど、その考え方が視覚的に伝わってくるデザインに期待します。


一次審査講評:

・目的がクリア。実用性高い。
・水分管理、土壌高が課題。
・ロボットが何ができ人は何をするか?どこが軽減されるか?
・農業用としておもしろい。細かいところの検討ほしい。
・従来技術をうまく組み合わせている。定植と収穫アシストを1台にまとめたのがよい。
・身近なテーマに挑戦しているのがよい。
・実際に作業を行えるか?トマトに傷がでないか?商品としてのトマトへの工夫必要。機構図が雑。
・作業者の負担を減らすため後ろを追尾する機能がおもしろい。