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修学旅行で男子はなぜ木刀を買うのか?!~観光心理学への招待~

地域共創学部 観光学科
学びのキーワード
  • 観光行動
  • 心理
  • 消費者行動
  • マーケティング
  • 修学旅行

講義ポイント①

修学旅行あるある

突然ですが、みなさんの修学旅行を思い出してみてください。色々な思い出があると思いますが、例えば、はしゃぎすぎて先生に怒られたり、些細なことで友達とケンカになったり、特に欲しいものでもないのに、友達につられその場のノリで謎の買い物をしてしまったりなど、後で思い出して、何でこんなことしたんだろう?と首をかしげるような行動をとってしまった経験はありませんか。修学旅行だけでなく、旅行という場面においては、普段とは違う行動をとってしまうことがあるのではないかと思います。

講義ポイント②

旅行先での心理的特徴

では、なぜ旅行中は、このようにいつもと異なる行動をとってしまう傾向があるのでしょうか?旅行という行動は、日常生活圏を一時的に離れる行動です。人は、非日常的環境に置かれると、不安感を抱きやすくなり、外部環境の変化にすぐに対応できるように、心身ともに身構えてしまいます。この状態であることの意識が「緊張感」です。一方で、日常生活から離れることにより、「気楽さ」を感じます。この気楽な状態であることの意識が「解放感」であり、人間を肉体的にも精神的にもくつろがせます。つまり、旅行している人の心理は、緊張感と解放感という相反する意識が同時に高まった状態であり、このような日常との感覚の違いが、普段とは異なる行動を出現させていると考えることができるのです。【参考文献:前田勇(1995)『観光とサービスの心理学』】

講義ポイント③

観光心理学とは

「観光心理学」とは、このように、観光に関わる人の意識や行動の仕組み・法則について研究する学問です。人はなぜ旅に出るのでしょう?そして、旅先では何を感じ、その経験をどのように振り返るのでしょうか?このような、観光者の心理について考えることは、観光という現象の全体像を理解する上での基礎となるものといえます。なぜならば、観光という事象は個々人の行動が積み重なって成立しているといえるからです。このように「観光心理学」という学問を通じ、観光現象を社会的な人間行動の一形態として捉え、その行動の理由やしくみについて心理学的な側面から考えを深めていきましょう。

地域共創学部 観光学科

大方 優子 先生
専門:観光学
  • 講義内容がめざすSDGs