Web模擬授業
「伝統」について考える~初詣・神前結婚式・クリスマス~
まず、大学・学部にかかわらず、また、文系・理系に関わらず、「学問」のそもそもの出発点となるのは、「当たり前」「常識」を疑うセンスです。「観光」に関連する様々な事象を対象として、「当たり前」「常識」をあえて疑ってみて、自分なりに考え、リサーチをして、オリジナルの「発見」をする――それが観光学科が目指す「学び」です。
今回の講義では、「伝統」に注目します。日本だけでなく世界的にみて、色々な地域の観光で重要な役割を果たしているのが「伝統行事」です。皆さんは、「伝統」とはどういうものだとイメージしていますか?おそらくは「大昔から変わらずに続いている古いもの」といったイメージをもっているのではないでしょうか?でも、本当にそうなのでしょうか?現在我々の目に「伝統」のように見えているものは、本当に古くから変わらずに続いてきたものなのでしょうか・・・?
この講義では、初詣やクリスマスといった身近な生活行事にスポットをあてて、「伝統」を見つめ直してみたいと思います。「歴史=暗記科目」と思っている人も多いですが、実は、身の周りの身近なものの歴史をたどっていくと、とてもスリリングな「発見」をすることができます。
この講義を通じて、観光にかかわる様々なモノ・コト・価値観の「常識」をあえて疑問をぶつけて、自分なりに調べて「発見」する楽しさを学んでもらいたいと思います。
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地域共創学部 観光学科
平山 昇 先生 - 専門:日本近代史、観光史