Web模擬授業
プロジェクトと私たち
商学部 経営・流通学科
学びのキーワード
- プロジェクト
- 効果重視
- 創造性
- 定型業務
- 効率重視
- 確実性
- 職業選択
- 社会変化
講義ポイント①
「〇〇プロジェクト」という表現は、現代のビジネス現場、商業活動においてよく使われるようになってきています。
みなさんは「プロジェクト」というと、どのようなイメージを抱きますか。
最初に「プロジェクト」という言葉が社会において大きく注目されたのは、アメリカ合衆国によるアポロ計画です。多くの人の力と資源を結集し、限られた期間で、今までにない成果を生み出す取り組みでした。人々が感銘を受ける成果や結果の裏には、それを生み出すプロジェクト活動がありました。「プロジェクト」という言葉こそありませんでしたが、古くはエジプトでのピラミッドの建設にも、秦による中華統一事業の裏にもプロジェクト活動があったと考えられます。
講義ポイント②
プロジェクトという型の集団活動の特徴は、現代社会においてもう一つよくみられる重要な定型業務型の活動と対比すると、よりはっきりと見えてきます。
プロジェクトは、生み出したい成果に独自性があり、結果も限られた条件の中で出さねばなりません。そのため、進め方においては創意工夫が求められるとともに、難しい局面に向かうための人々を一つにまとめあげていくことが求められます。一方、定型業務も成果を求める活動ですが毎回同じものを確実に繰り返し生み出すことに強みがあります。いつも同じ結果を出すために、動き方などそこに関わる人々が守るルールの設定が重要となります。工場や公共サービスなどでよくみられる活動の型です。
講義ポイント③
みなさんが、職業を選んだり、自ら何かに取り組んだりするときに、それがプロジェクト型なのか定型業務型なのかを考えておくことは非常に重要です。どちらかによって求められる能力や人材像は変わってきますし、それに応じて、大学での時間の使い方も変わってくるでしょう。みなさんの目指す未来はどちらでしょうか。これからの世の中はどちらの活動が中心となってくるのか。プロジェクトと私たちの関係をいろいろな角度から考え、できれば周りの人と意見交換をしてみましょう。
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商学部 経営・流通学科
聞間 理 先生 - 専門:経営学
- 講義内容がめざすSDGs