人間らしさ。これが日本文化学科で学びとってほしいことです。グローバル化の進展にともない社会の変化が激しくなっており、格差の拡大や新技術に対応できない人びとの苦しみが増しています。コロナウィルス問題で、そのことが一層強く認識されました。だからこそ、私たちは、過去の文学作品や歴史から人間らしさや心のゆとりを学ぶ必要があります。
AI(人工知能)に代替えできないという意味では、人文学こそもっとも役に立つ学問です。今社会が求めているのは、AIにはない豊かな心やコミュニケーション力のある人間らしい人材です。日本文化学科で学ぶことは、すぐにお金もうけに結びつかないからこそ、必要とされる知識なのです。文学作品や歴史・民俗文化には多くのオドロキやワクワクがつまっています。また、あなたが経験した人文学の楽しさを発信するための正しい日本語も学びます。人間らしさを身につければ、未来の変化に対応しできる人材として社会にはばたくことができます。
日本文化学科では、学部の要件に加え、次の能力と意欲を持つ人を受け入れる。
高等学校の教育内容を幅広く学習しており、日本文化を学ぶために十分な基礎学力を有している人
日本文化学科で得た日本文化についての知識・技能等を実生活の様々な場面に活用したり、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力を有している人
日本文化学科への進学・学修意欲を持ち、本学で身に付けた日本文化についての知識・能力を将来のキャリアにつなげるビジョンを持ち、主体的に行動できる人
Literas論理言語力検定2級
語彙・読解力検定2級
漢字検定2級
日本文化学科で学ぶことは、文学・言語学・民俗学・歴史学などの人文学です。人文学に文系・理系といった枠組みを持ちこむのはまちがいです。なぜなら、人文学は、人類がつくってきた文化全体を見わたす学問だからです。よって、高校までで学ぶすべての教科をバランスよく身につけることが求められます。とくに、日本文化学科では、内向きではなく世界に発信する日本文化を学んでもらいたいと思っています。世界の人とつながりたい、世界中の様々なことを知りたい、そう考える人が日本文化を学ぶとき、日本文化、そしてあなたは真価を発揮します。
人文学の森に何があるのか、自分でわけいって発見しようという積極性があれば、きっと大きな宝物が手に入るはずです。宝物をみつけるためには、学校で学ぶことや、日々のニュースや本から得られる知識だけではなく、まわりの人たちの生き方・考え方にも常に気を配ってほしいと思います。文化の全体像を見わたすことは、人類のあり方そのものを問うことなのです。