Society 5.0ともいわれる超スマート社会の実現に向けて、情報通信技術や情報数理は、これまで以上に重要になってきています。またコロナ禍に伴うテレワークの普及により以前より多くの人が情報システムを使う機会が増えています。このような社会情勢のもと、情報科学科では、実践的な教育を行っています。理工学部全学生へのパソコン貸与の制度を活用してコロナ禍においても学習の継続が可能です。実践的な教育の例としてはモバイル、ゲーム、AI、 Web、組込み分野についてのプログラミングの演習や現役の企業エンジニアと連携したプロジェクト演習があります。
研究についても、ICT技術の活用による地域公共交通の利便性向上、観光アプリの開発といった地域の課題の解決を行っています。情報の世界に閉じずに、様々な領域での実践的な研究を行います。
また、総合大学であることを活かして「テクノアートプロジェクト」や「ゲームを作ろうラボ」といった芸術学部などとの学部横断プロジェクト等を通して応用範囲の広い情報技術を身につけることができます。身につけた情報技術によってSociety 5.0が目指す経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会の実現に貢献します。
情報科学科では、学部の要件に加え、次の意欲を持った人を受け入れる。
高等学校の教育内容を幅広く学習しており、情報科学を学ぶために十分な基礎学力を有している人
情報科学科で得た情報技術や情報数理の知識・技能等を実生活の様々な場面に活用したり、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力を有し、積極的に社会貢献するなど活用できる人
情報科学科への進学・学修意欲を持ち、本学で身に付けた情報技術や情報数理の知識・能力を将来のキャリアにつなげるビジョンを持ち、主体的に行動できる人
情報科学科は、ITエンジニアを目指す情報技術コースと数学の教員を目指す情報数理コースからなります。情報数理コースでは高校で学んだ数学をより発展させるため、高校での数学をしっかり理解しておく必要があります。情報技術コースでは、情報数理コースほど数学の必要性は高くはありませんが、高校での数学の基本的な部分は必要です。もちろん数学が得意であればその知識がとても役に立つ情報の分野もあります。
情報技術は、身近なスマートフォンやゲームから製造業、金融、流通、小売、様々な領域に広がっており幅広い分野と結びつきます。したがって高校の間は自分が得意な分野をしっかり学習しておくことも大事です。
理系は積み上げ式の学問であり、前回学んだことをベースに新しい内容を学びます。毎回学ぶ内容をおろそかにせず理解を深めていく姿勢を身につけておいてください。
情報技術を習得するにはプログラミング等の作り上げる作業をこつこつと続けていく必要があります。そういった作業を面倒と思わず、むしろ、モノづくりを楽しめる行動力も身につけておいてください。