建築学科が設計した仮設団地の集会所が完成

 

 九産大建築都市工学部建築学科矢作昌生教授と研究室の学生が設計した集会所が、熊本地震の仮設団地に完成し、7月22日(土)、住民に引き渡されました。

 

 熊本市南区城南町の「さんさん2丁目仮設団地」に隣接する公園に建った木造平屋約30平方メートルの集会所は、畳部屋や縁側、キッチンを備えており住民が集まって談笑できる憩いの場となる予定です。

 

 熊本県は、日本財団わがまち基金※を活用し、県内11箇所にある20戸未満の小規模仮設住宅に集会所「みんなの家」を整備する取り組みを進めており、この集会所が県内第一号となります。

 

 矢作教授は、「今年の2月に依頼を受け『被災地のためになるのなら』とすぐに現地調査に行き、住民をクライアントとした設計に学生主体で取り組みました」と、振り返ります。

 

 4年生の下津皓平さん(鹿児島南高校)は、「つくりたいものを自由に設計してきた今までと違い、現地調査や住民のヒアリングから、図面や模型をもとにしたプレゼンテーションなど初めての経験ばかりでした。私たちの建築の知識が、被災地のために少しでも貢献できたことをうれしく思います」と話します。

 

 今後、家具の設置や施設の環境など引き続き調査を続け、永続的にサポートしていく予定です。また、9月頃には阿蘇市の「内牧団地」にも矢作研究室が設計した集会所を建設する予定です。

 

※わがまち基金とは・・・日本財団が熊本地震の復興支援の一環として、被災した住宅や事業再建のための金融支援制度。

 

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