国際フォーラム「博物館の存在意義を考える」開催

 

 平成27年度文化庁事業「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」の採択を受けた九産大美術館は、219日(金)、米国ブルックリン美術館のラディア ハーパー(Radiah Harper)教育副部長【写真:右】を招いて、九州産業大学国際フォーラム「博物館の存在意義を考える」を開催しました。

 

 基調講演に立ったハーパー氏は、90年以上の歴史とニューヨークで2番目の規模を誇るブルックリン美術館が、美術作品の収蔵・展示という従来のスタイルから地域と芸術の架け橋となる活動方針に転換して各種イベントを活性化し、年間15万人のプログラム参加者を集める美術館となった背景と活動内容を紹介しました。

 

 午後のフォーラムでは、パネリストとして福岡市美術館の鬼本佳代子氏と、伊丹市昆虫館の坂本昇氏がそれぞれの地域との取組み事例を紹介したあと、参加者の質問に答える形のパネルディスカッションが行われました。

 

 全国から集まった美術館を中心とした参加者からは、「時代とともに美術館も進化しなければならない」「もっとできることはたくさんあると感じた」との感想が寄せられました。

 

 また、九産大芸術学部2年の小野絢加さん(白石高校)は「美術館がそれぞれの特色を生かした企画で、『来た人に』ではなく、『人が来たくなる』美術館を目指しているということを知って、自分の中の美術館像が変わりました」と語りました。

 

 

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