「第6回大学教育フォーラムin九産大」を開催しました

 

 11月28日(土)、第6回大学教育フォーラムを開催しました。

 今回のテーマは、「『高大接続教育』や『アクティブ・ラーニング』は学生・生徒のためになるのだろうか?」。高校や大学の教育関係者168人が参加し、活発な議論が展開されました。

 

 冒頭の基調講演において、帝京大学高等教育センター長の土持ゲーリー法一氏は、大学入試改革の議論となりがちな「高大接続」について、「高大接続教育」に焦点を当てなければ、高校と大学の教育に関する接続は、絵に描いた餅に過ぎないと指摘し、重要なのは「一体的改革」であり、そのツールとして重要な位置付けに「アクティブ・ラーニング」があると話しました。

  

 その後参加者は、認定NPO法人カタリバ カタリ場事業部の今村亮ディレクターによる「高大接続教育」と、九州産業大学経営学部の聞間理教授による「アクティブ・ラーニング」の分科会に分かれて参加し、どのような高大接続教育があるのかや、模擬体験を通じて人が能動的・消極的になる背景やその条件についての議論を行うなど、教育現場での課題解決のヒントを共有しました。

 

 分科会報告を行った、九州産業大学基礎教育センターの黒田光太郎特任教授は、「教職員の交流だけでなく、高校生と大学生の交流も、高大接続の重要な要素であると気付かされ、考えの幅が広がった」。また、追手門学院大学アサーティブ研究センター長の池田輝政氏は、「思考を活性化するには、まず心の活性化が必要であり、学生の心を開かせることが重要である」と話しました。

 最後に土持氏より、「高大接続に向けて、より効果的なアクティブ・ラーニングにするため、生徒や学生を主役にしましょう」と参加者に呼びかけ、フォーラムを終了しました。

 

 参加した高校教員から「アクティブ・ラーニングを基本から考えさせられる講演だった」、「大学教員と意見交換が出来てよかった」、大学関係者から「このような場もまた、高大接続のひとつだと感じた」、学生からは「教育関係者の方々の熱い思いを知れて嬉しかった」などの感想が寄せられました。 

 

    

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