九州産業大学柿右衛門様式窯 窯入れ

  九州産業大学柿右衛門様式窯で窯入れが行われました。美術学科と大学院芸術研究科の学生14人は、6月から1カ月間かけて作り上げた約500点の作品を緊張の面持ちで窯に入れていました。

 

 大学院芸術研究科1年の眞田裕大さん(真颯館高校)は、「作品をさやと呼ばれる器物を保護するための耐火粘土製の容器に入れ、その内側に銅を塗ります。今回、銅が焼成時に蒸発し作品に飛び散ることによって映り込む色遣いや繊細な表現方法を実験的に行いました。焼き上がりが非常に楽しみです」と語りました。

 

 学生の思いがこもった作品は、7月15日(水)〜16日(木)の窯焚きで焼き上げられ、22日(水)13時から行われる窯開きにて窯から取り出されます。

 

 今回の窯開きは通算で50回目となります。ぜひ皆様のお越しをお待ちしています。

 

<柿右衛門様式窯 窯開き>

 日時:7月22日(水) 13時00分〜

 場所:九州産業大学柿右衛門様式窯

 

◆九州産業大学柿右衛門様式窯

 登り窯と単窯の機能をあわせ持つ薪窯で、平成12年10月に設置しました。これは、本学大学院芸術研究科客員教授の十五代酒井田柿右衛門氏の実父であり、当時、同研究科教授だった、故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門窯を踏襲して設計された、日本で唯一のものです。

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