重要無形民俗文化財「八女福島の燈籠人形」の背景幕を贈呈

 

 芸術学部美術学科の学生が今年から取り組んでいる、「八女福島の燈籠人形」背景幕制作プロジェクトの第一号「遠景吉野桜」が完成し、9月9日(火)学生・研究生5人と指導教員の南聡准教授が福島八幡宮(福岡県八女市)を訪問、「八女福島の燈籠人形保存会」に作品を贈呈しました。

 

 早速人形劇屋台に掛けられた作品に、保存会の方々から思わず「きれいかー(綺麗だ)」と歓声が上がりました。

 

 日本画コースを中心とする学生たちによって縦3.1メートル、横5.3メートルの綿布地に染料で描かれたこの幕は、今年9月21日(日)〜9月23日(火)に上演される演目「吉野山狐忠信初音之鼓」(よしのやまきつねただのぶはつねのつづみ)第一幕の背景に使われます。

 

 八女福島の燈籠人形は、約260年の歴史をもち、国の重要無形民俗文化財に指定されている人形劇で、毎年同八幡宮の放生会期間に4つの演目(芸題【げだい】)の一つが上演されます。各芸題にはそれぞれ5枚の背景幕を使いますが、いずれも50年以上使われ損傷が激しくなっていました。

 

 このプロジェクトは八女福島の燈籠人形保存会からの委嘱を受け、合計20枚の背景幕をデザインを含め新たに制作するもので、今後毎年1〜2枚のペースで完成させる予定です。

 

 

【写真上】 完成した背景幕

【写真左下】制作の様子

【写真右下】屋台にかけられた幕と学生

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