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特別対談 ものづくり対談

  • 工芸デザインの学び

    モノづくりにおいて、素材の性質を知るのはとても大切です。あらゆる素材を研究し、その良さを活かす技術や技法を身につけ、それを使う人、見る人にとっての最良のカタチを追求していきます。例えば、使用年数によってどう変化するか?まで考えて。まずは、加工する素材と工具の関係性から学びます。素材より工具が弱いと壊れてしまいます。では工具が同じ素材なら?これが、ちゃんと加工できる方法があるんです。素材を知るほどにモノづくりの可能性が広がっていくのが工芸デザインを学ぶおもしろさです。
  • プロダクトデザインの学び

    人間の生活に必要なものすべてをデザインできるプロを育成します。昔は「口紅から機関車まで」と言われていたけど、プロダクトデザインに求められる分野は急速に変化しています。そんな中、本専攻では基本もしっかり学びながらメーカーのデザイナーから直接アドバイスを受けるなど、通常3年次後期から行うような現場と直結した学びを1年次にスタートします。そうすることで社会の変化に対応できる力が身につくのです。1年次後期になると「君たちはデザイナーだからね」とプロとしての自覚を持つよう指導されます。 
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  • 人物
  • 2つの専攻の間に壁なんてない

    素材を知り、その良さを誰かのために活かそうと考える「工芸デザイン」、人々のために何を提案するかを考え、適した素材を使ってカタチにする「プロダクトデザイン」。プロセスはちがっても「モノづくり」で社会の役に立ちたいという思いは同じです。だから工芸だけどデジタル技術を取り入れようとしたり、プロダクトだけど“ロクロ”の技術から新しい発想を得ようとしたり、2専攻の学生たちは分野を超えて技術や発想を吸収し、お互いを高め合っています。そして、どちらの専攻も大切にしているのは「手でつくる」というモノづくりの原点。どんなにデジタル化が進んでも、まず手で何かをつくりあげることで、いろんな挑戦ができるようになるのです。
  • 工芸デザインの進路

    工芸デザインと聞いてイメージしやすい職業は、陶芸家やジュエリー職人、ジュエリーデザイナーなどでしょう。しかし、自身の専門を深く探究する姿勢や経験が他のデザイン分野のデザイナーや異業種とも言える分野へ進む可能性にもつながり、イメージする職業以外にも大手靴メーカーや大手映像会社への就職も実現しています。素材の表情を知り、活かし、作ることだけでなく建築資材デザイナーや水回り機器のデザイナーなど、本専攻ではさまざまなデザイナー職への可能性をひろげるよう、積極的に研究や取り組みを行っています。
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  • アート経験不要、だけど勉強必要

    高校までで学べるアートは、ほんのわずか。絵が上手な人も、絵を描いたことがない人も、大学に入ったら同じスタートラインです。少しでも雑貨やファッションを見たり、集めたりすることが好きなら勇気を持って飛び込んできてほしい2専攻です。入学時に比べ、見ちがえるように伸びていく学生がたくさんいます。ただし、どの学科も同じだけど、どんなことにも負けず勉強する姿勢だけは忘れないでほしいのです。しっかり勉強すれば、しっかりと飛び立っていける。がんばるほど、楽しいことがふえていく。そんな経験を、ぜひ工芸デザインとプロダクトデザインの世界で! 
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