1999年度国際経済学定期試験問題
(2000年1月実施分・昼夜同一)


国際経済学試験問題

下のA〜Dの設問のうち一つを選択し、その問題について詳しく論理的に述べなさい。ただし、以下の注意点をよく守ること。
◆注意1:二問以上を選択しても、最初の一問以外は採点の対象としないので注意すること。
◆注意2:解答用紙には選択した問題記号を明記すること。
◆注意3:経済学部の学生は、学籍番号の記入欄の上に、国際経済系列に属するものは「国際」と、地域経済系列に属するものは「地域」と書き込んでおくこと。
◆注意4:その際、系列を記入した箇所に、昼間主コースの学生は「昼」と、夜間主コースの学生は「夜」と明記すること。また、商学部の学生は「商」と、その他の学生は「その他」と付記すること。
◆注意5:なるべく自分の言葉で考え、解答すること。内容が極めて酷似した答案は減点の対象となるので、模範答案を持ち込んで書き写したりしないこと。

−設問−

A:プレビッシュの「交易条件不利化命題」とはどのようなものか。詳しく述べよ。
B:リカードモデルを拡張した2国n財1要素モデルとはどのようなものか。詳しく述べよ。
C:「自由と公正」という語句をキーワードにし、経済学の様々なパラダイムについて詳述しなさい。
D:世銀は、毎年、名目為替レートを用いた1人当たりGNP(ドル換算)統計を使って、国ごとの豊かさをランキング評価しているが、このランキングは、必ずしも各国の豊かさを正確に反映しているとはいえない。それはなぜか。「購買力平価」というキーワードを用いて詳述しなさい。


1999年度定期試験の講評



A優……8.0%
 B良……9.3%
C可……32.4%
D、E不可、再試不可……50.2%(受験放棄分を含む)
講評
・今年は例年以上に出来が悪かったように思います。土曜日受講のせいか、出席率が極めて低く、それが試験の成績に反映したのだと思います。
・出来が悪い答案の例を挙げておきますので、今後の参考にして下さい。
  ・日本語が意味不明の答案。「てにをは」が変な答案……常日頃から日本語力を磨きましょう。
  ・設問に答えずに関係のないことを書いている答案。バイトの話などを延々書いているもの……「秀逸なものであればCでも」とは毎回思うのですが、秀逸な無関係答案にはまだ出会っていません。直木賞クラスの文章で鋭い内容の答案ならば「うーん」と迷いますが、残念ながら平凡なものが多く残念です。
  ・設問とは関係ないが、一応、授業で教えたことについて書いている答案……試験予想の山が外れた人がこれをやりますが、概して得点は低いですね。これでは一夜漬けで丸暗記した印象ばかりが目立ちます。
  ・「です、ます」調の答案……必ず「である、であった」の文体で書きましょう。
  ・授業内容を誤って理解している答案……比較優位のことを多くの人が書いていましたが、絶対優位と比較優位の区別ができてない人が多かったですね。これでは、やはりダメです。
  ・多くのことを書き込んでいるが、そのどれもが的を外している答案……得点を上げようと、いろんなことを書き込んでいるのに、そのどれもが的を外している答案が多く見られました。多く書いていても、やはり一つ一つの知識が間違っていれば、得点には結びつきません。短く書いていても、正確な論述の方が高得点となります。注意しましょう。
  ・お世辞を書いている答案……「先生男前」「長髪が素敵」など、まあ、「ぶさいく」と言われるよりはうれしいですが、お世辞を一杯書いても、得点には影響しませんので、念のため。「答案のひどさをお世辞でごまかしてるな、この学生」と逆に思われることも多々あるので、お世辞を書くより、設問に答えることに時間を使って下さい。

 ・この他にもいろんな迷答案、珍答案がありますが、次年度の学生諸君へのアドバイスは一つです。

 授業の出欠は私のポリシーとしてとりませんが、自分の意志で必ず出席しましょう。それが高得点への道です。


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