(一社)日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門主催 九州地区競技会

フューチャードリーム!ロボメカ・デザインコンペ2017

2016年 ◆最優秀作品◆メカトラックス社賞
温泉資源二次利用支援のための配管清掃ロボット


チーム名:sauber-man
メンバー:○三舛 悦人(九州大学大学院 芸術工学府 芸術工学専攻 2年)
 辻本 寛治(九州大学大学院 芸術工学府 芸術工学専攻 1年)
 金澤 尚樹(九州大学大学院 芸術工学府 芸術工学専攻 2年)
 (○は代表者,所属・学年は参加年度時のものです)

配管清掃ロボット ポスター1 配管清掃ロボット ポスター2

二次審査講評:

審査委員長 佐藤 昭則(九州産業大学 芸術学部 デザイン学科 講師)
・地域をつなぐ温泉の配管のネットワークをITCの力とロボット技術とで解決を試みました。 「温泉街で観光客とロボットが共存する、ロボットが街の景観の一部となる」というのも重要なポイントのひとつであったと思います。 パネルでの提案では、当初からそれを感じさせる(感じられる)ロボットのスタイリングが提案されていましたが、最終プレゼンテーションに向かうにつれ「未来の車」のようなスタイリングに走りすぎたのが残念でした。 提案として"目を引く"ことと"人に受け入れられる"こととのバランスで悩んだのだろうと思います。 コンセプト・構想、問題解決の手段、スタイイングが高度にまとまっていただけにそのバランス感覚の揺らぎを感じさせられました。 ものづくりに迷いはつきものです。潔くポイントを絞って提案することも重要だと思います。今後も頑張ってください。

審査委員 石井 隆之(福岡市 経済観光文化局 創業・立地推進部 新産業振興課 課長)
・コンセプトはよく理解できた。タブレットを使って、ロボットをコントロールする様子も、リアル感があって良かった。 清掃ロボットが街中を動き回る様が具体的にイメージできるので、動き回っている途中で何か追加の価値を提供できるという組み立てがあると、提案内容により深みが出たと思う。

審査委員 野瀬 由喜男((公財)北九州産業学術推進機構 ロボット技術センター センター長)
・管内を清掃する部分についてはデザインも含めよく検討されている。 親機は自律走行できデザイン的にもよく検討されているが、せっかくなので親機にももっと機能を持たせるように検討してみてはどうだろうか。

審査委員 筬島 修三((一社)九州経済連合会 産業振興部長)
・再生可能エネルギーの中でも、九州のポテンシャルが高いといわれる地熱に着目した点、さらに課題とされている配管内のつまりを除去するアイデアについては、まさにテーマに一致するものであり、私自身も非常に評価しました。 当然、実現するには様々なハードルがありますが、利用可能性も高く、地域活性化に役立つものになると期待できます。

審査委員 永里 壮一(メカトラックス株式会社 代表取締役)
・全体的にきれいにまとまっている
・配管までロボットを自動で移動させるのはなかなか難しいのではないか
 ⇒ 配管までは人が持っていって良いのではないか(自走式管内清掃ロボットに)
・実際の製品(ケルヒャー)を参考にしているのが良い
・コスト感など計数的な内容があればさらに良い
疑問点・質問点として
・機構・洗浄メカニズムの検証はやったか?
・20o口径対応は小さすぎて難しくはないか?
などです。最優秀賞ならびにメカトラックス賞おめでとうございます!

審査委員 田名部 徹朗(株式会社 三松 代表取締役)
・一番洗練されたプレゼンでした。要素技術に既存のものを活用している点は実現性の高さを感じました。 また、製作物のデザインもかっこよかったです。今後、価格をどう設定し、どう売っていくかまでを、もっと考察してもらえれば完璧です。


一次審査講評:

・よく検討していて実用化が期待できる.
・防水性や耐熱性の検討は十分か.
・全般的によく検討している.
・造形的にうまくまとまっている,説得力ある,親機の必要性は?
・課題を詳しく調査し解決法も具体的,デザインもよい.
・資料も素晴らしい.
・すでにある配管についてどう実用化するか,実用性の面で問題があるのでは.
・目的はよい,デザイン性高い.